その心意気をいつまでも

今月はいろいろ聴きたいものが多いんだが、お財布事情がかなり厳しいので、来日公演&大御所(?)系は切りまくり。
(主催公演の本番月はなにかと出費がかさむのだ)
ベルチャSQアンサンブル415オールドホナーニプロも断念。ううううううっ。


でも、リーズナブルかつおもしろそうなコンサートは世の中にたくさんあるもので。


桐朋の50期生中心ってことだから、ほとんどのメンバーは20代半ばだろう。なかにはまだ勉強中=大学院生な人もいるらしい。
男の子なんて、「ちゃんとゴハン食べてる?」って聞きたくなってしまうくらいみんな華奢だ(笑)
が、「やってみたい曲」を演奏しようとする姿勢には共感する。プロダクションやマネジメントがつけば、どうしても演目の制約が出てくるだろうし。
演奏曲目ごとに衣装替えしてるあたりも、おいらの室内楽企画と同じぢゃないか(同列にするな!>笑)。


いちばんのお目当てだったヒンデミット。この曲って「知る人ぞ知る」なのかな?
ただ、実演では、どういうアプローチで演奏するか、かなり悩むタイプの曲なんだなとも(笑)トコトンおふざけ路線を極めるか、冷徹さを貫くか。今日の演奏はどっちつかずになってしまったか。
でも、おいらの斜め後ろで、おそらく初めて聴いたであろうご婦人が「クスッ」と笑ってたのが聞こえたので、よしとしますかね。
1stヴァイオリンの繊細さは、むしろヴォルフのほうが似合ってたかも?


一方、期せずして(?)いちばん楽しめたのはチャイコフスキー
こんだけ分厚い&難しいスコアを我々みたいなアマチュアが弾くと全編グチャーッとなっておしまいになりそうなもんだが、そこはさすがにプロ/プロ予備軍の音楽家たちですから、どの声部もクリアに届く。
やっぱり、こういう曲は手練の演奏で聴きたい。とくに1st陣にはブラボー。
ホットだけど、勢いだけで押し切らなかったのも好感度大。


個々をみると、「もっと聴いてみたいな」と思わせる人もいる一方、スキルにバラつきがある感は否めなかった。あとは、メンデルスゾーンはとくに前半が不安定だったような(3楽章くらいから乗ってきた?)。
ただ、みんな室内楽が好きなんだということが伝わってきて、うれしかった。
これからもこうした活動を続けてくれますように。

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