久々のクァルテット

メジゾリの打ち上げで「クァルテットやろうよ」という話になり、若手3人とクァルテットを結成。おいらが平均年齢をドーンと押し上げた形になってるけど、まぁいいか。
実はおいら、クァルテットは鬼門。出来不出来ではなく、過去2回ケンカ沙汰になったことがあり…(汗)おいらも若かったな、クァルテットをやることに対して悪い意味でシリアスになりすぎてたフシもあるし。だから、今このタイミングで年齢差クァルテットというのは、自分にとってよかったのかも。


はじめて一緒に演奏するにあたり、おいらが挙げた候補曲は、モーツァルトの6番、「狩り」、そして採用されたディッタースドルフの5番。え、ディッタースドルフを入れたのは確信犯だって? まぁ実際そうなんだけど(笑)、でもみんな「ディッタースドルフいいね」って言ってくれたもん!
おいら、ディッタースドルフのクァルテットが大好きでして。とくに後半3曲(注:全部で6曲あります)はディッタースドルフらしさがはっきり出てるというか、ハイドンほど毒はないけどウィットがあり、ヴァイオリンvs中低弦という構図のわかりやすさも楽しい。古典が好きな人なら、騙されたと思って聴いてみてくださいな。


みんなテクニック的には申し分のない子ばかりなので、あわせどころとか、アイデアをどう形にするのかとか、そういったところをおいらがアドバイスする形で練習は進んだ。
でね、みんなそれをどんどん吸収していくから、練習するたびにうまくなっていくんですよ。いいなぁ、若いって…そのぶん、ヘンなことは教えられないというプレッシャーもあったけど、おいらも久々の本格的室内楽だったので、ホントに楽しかった。


あとで本番の録音を聴きなおすと「うわー、おいらヘタ!」って箇所がたくさんあるのだけど(昔から直らないクセが…)、客席では楽しんでもらえたのではないだろうか。少なくとも、音楽が淀むことなくポジティブに進行できたのはよいアピールポイントになっただろう。
また来年もやろうね。