Gオケ定演終了


この演奏会をもって、マーラーが生前に完成した番号付きの交響曲は、全部演奏したことになる(2→7→3→8→6→1→5→4→7→1→9)。
そのうちの半分はGオケで…って、どんだけマーラー好きなのよ、このオケ!


最後に残ってた9番は、1〜8番の比じゃないってくらい難しかった。技術的にも、アンサンブル的にも。
しかもこれ1曲ならともかく、途方もない前プロがくっついてたわけで。


てなことと、前シーズンの反省から、今シーズンはできる限り自分のパートに対して時間をとろうと決めていた。逆にいえば、自分がトップになってから、いちばんパートメンバーをしごいたシーズンともいえるか(汗)
ある日のパート練では、1時間でわずか20小節しか進めなかったり。
一方で、出席率が著しく低下したことをよい口実に、アンサンブルに難があったメンバーに退団勧告を出したこともあったっけ…(おいらも、自分が首を切られる側にならないように気をつけないといけないな)
それが結果とどう結びついてるかはまだ冷静に判断できないけど、うちのびよらはよくがんばったと思う。若手中心に、やる気のあるメンバーが増えたのは心強かったです、ホントに。


自分自身については…まさに修行のような1シーズンだったというか。
ソロに関していうと、うちのコンマス&チェロトップは激ウマゆえ、技術力の差以上に、彼らの表現に引っ張られ過ぎて崩れてしまうというジレンマに悩まされた。まぁ、自分のレベルをヘンに過信+冷静さを見失ってただけともいえるが。
当日は今の自分が持てるものはほぼ出せた、という意味で悔いはない。もちろん、もっと上手くなりたい、とも思ったけど。
ただ、ソロに集中力のピークをもってきた代償として、他の部分(トゥッティ)はボロボロ。こんなにウソ弾いたり間違ったりしたのは、初めてじゃなかろうか。しかもやっちゃいけない飛び出しまで! すんません、ペコリ。


あの地震があって、「その前」と「その後」の生活は大きく変わってしまった。
公演キャンセルも後を絶たないなかで、団員が1人たりとも欠けることなく本番を迎えられたのは、ラッキーだったとしかいいようがない。
我々の実力を考えると出来すぎな部分もあったし、もちろん課題もいっぱいあるんだけど、とにかく今は、お客様も含めて、あの2時間を共有できたことにただただ感謝、かな。


本項、また書き足すかも。