<弁天百暇堂>vol.6終了

毎年締めくくりの開催が恒例となりつつある室内楽プロジェクト。
ここ2回(自分の出演曲は)ドイツ系が続いてたんで、反動(?)で久々に南欧=イロモノしばりにさせてもらいますた。でも、ここ数回ではいちばんおもしろいプログラムになったんじゃないかな、演奏者的にも、お客様的にも。
出演者12名中6名と、<弁天>再開後ではいちばんGオケ比率が高かった今回。会場もレギュラーな場所に戻したこともあり、雰囲気がアットホームすぎてしまったかな…まぁ、室内楽って場も含めて親密なものだと思ってるんで、まぁよしとしとくか。


自分の乗り番3曲について、簡単なメモ。
3曲それぞれ求められる音が違ったけど、さて、どのくらい弾き分けできたか…

ヴィヴァルディ


ソプラノの方*1に「弦と共演できる曲って、何かありますかね?」とリクエストしたら、この曲が出てきた。バロックの声楽曲はこれが初体験。てか、<弁天>でバロックやるのも久々だ(vol.1のアンコールでバッハやって以来)。
タイトルロール(って言うんかな?)は「シャイン」のエンディングで使われてたようだが、あー、結局見ずに終わったよw
ヴィヴァルディらしい清清しく美しい曲だが、今だから白状すると、「E-dur&A-durは弾き慣れてない」+「苦手なベースラインがびよらに頻出」のダブル課題を突きつけられ、3曲中いちばんプレッシャーを感じながらさらった曲だにゃ。

ミヨー


学生時代に木管五重奏(ルネ王の暖炉)をホルンで吹いたことはあるが、びよらでミヨーは初。
ほとんどの方がご存知ない曲だと思うが、これ、たまたま持ってたCD*2に入ってたんですよ。首謀者なので当然<弁天>レパートリーの大半を自分で提案してるわけだが、アイデアの多くはこうした「たまたま」の蓄積なのだ。
作曲家がプロヴァンス出身なだけで、曲の内容は全くもって南欧ではないw しかも難しい曲で(音並びもアンサンブルも)、メンバーにはたくさんグチられますた。でも、この磐石レギュラーメンバーならチャレンジできるって思ったからこそのエントリーなんで。最終的にはおもしろがってもらえてよかったな、客席にどこまで伝わったかはアレだけど。

ファリャ


先輩方が演奏する「三角帽子」を聴いて「カッコええ!」と衝撃を受けたのが高校1年のとき。おいらにとって、ファリャはクラシックにハマるきっかけとなった作曲家。
その後「三角帽子」はGオケで10年前にやらせてもらったが、「恋は魔術師」のほうがずっとスペインっぽさが濃厚だよね。
作曲家編によるピアノ六重奏版の存在を知ったのは、確か3年くらい前だったと記憶。「これなら<弁天>でもできる!」というわけで。まさかピアノ譜と弦パート譜が別売りだったとは思わなかったがwww
何はともあれ、みんなにも「カッコええ!」って思ってもらえたかな?


来年は10周年。とくに記念的な何かをやるつもりはないけど、これからも続けていくよと。
ネタはまだたくさんストックしてるんでね!

*1:vol.4から毎回出演中。声楽がレギュラーになってる室内楽演奏会って、殆どないよね?

*2:どうやら廃盤になってしまったらしい。現在入手できる現役盤はない模様。