突っ込みどころ満載、だけどおもしろかった

夕方まで迷ったのだが、当日券が出るというので行ってきた。

アトリウム弦楽四重奏団
ボロディン弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第5番 変ロ長調 op.92
チャイコフスキー弦楽四重奏曲第2番 ヘ長調 op.22
ショスタコーヴィチ弦楽四重奏のための2つの小品(アンコール、ポルカ→エレジーの順に)
at トッパンホール


1曲目のボロディンはボロボロ。えー、ロシアのクァルテットなのに!
チェロのメロディはことごとく初っ端をしくじるし、ヴィオラはフーガの入りでコケるし、なんか大味・・・
でも、テンポ設定とか、構成はすごく考えぬかれてることはわかった。
個人的には、絶妙な緩急をつけたノクターンにグッときた。


ヴァイオリンがチェンジしたショスタコーヴィチ以降は、グンと集中力が高まった感じ。
まぁ、ボロディンはドミトリーが弾きたかったんだね、きっと(笑)
つぅか、このショスタコーヴィチチャイコフスキーが格段に素晴らしくて。
決してメジャーとはいえない玄人好みの曲を、圧倒的なテクニックで唖然とするくらい鮮やかに料理していくさまは、感動というか爽快感が。


以下はまったく演奏内容と関係ない、ともいいきれないかもしれないが。
チラシなどに載ってる写真、あれはウソだろ、とくにヴァイオリン(爆)
写真以上に童顔で、十代といっても通用しそうなアレクセイ。
愛くるしいんだけど、写真より明らかにオッサン体型になってるドミトリー。
まぁ、アーティストのプロフィール写真は総じてタイムラグが生じるものだけどさ。