カルミナQを聴く午後

午前中は洗濯機を3回まわし(この晴れ間を有効利用せねば!)、一息ついてから勝どきへ。


ひところはしょっちゅうカザルスホールで演奏してくれてたのだが、今回の来日は10年ぶりだという。
おいらはというと、1996年10月12日、まだ学生だった頃にカザルスホールで聴いている。メインプロ(ベートーヴェン15番&死と乙女)よりも、アンコールで披露されたラヴェルの2楽章が絶品で、モーレツに感動したことを覚えている。

SQW2009-2010〈#81〉Festa カルミナ四重奏団
The Innovators−新たな地平を拓く者
モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク
モーツァルト弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 op.59-1「ラズモフスキー第1番」
at 第一生命ホール


なんとまぁ、かなりとんがったピリオド的アプローチ。モダン楽器&モダン弓なのに、そこまでやるか!みたいな。
彼らがピリオド奏法を取り入れていたことは知ってたが、実際にこうまざまざと見せ付けられると、なんというか、13年前の記憶の音像が壊れそうな感覚というか(以前のカルミナQは、ここまで徹底してはいなかったと思う)。
まぁ、これはあくまでも、彼らが持つパレットの一面でしかないのだけど。


繊細で美しい音は健在だったし、素晴らしい演奏だった(アンコールの「フーガの技法」とK.387フィナーレは絶品だった)と思うけど、正直、ロマン派や近代モノが恋しくなってしまった。
バロック音楽ならピリオドアプローチに抵抗がないのだけど・・・
今日聴けなかった「別の一面」は、12日(メンデルスゾーンブラームス)に期待するとしよう。


ホントは13日の公演を聴きたかったのだが(だってラヴェルが!)、土曜夜ではしかたがないね。