やはり母は強し、なのか

千駄ヶ谷の津田ホールへ行く。
予想通りといっちゃ失礼だが、開演10分前でも余裕で当日券をゲットできた。
プログラムが渋すぎるから仕方ないかなぁ、あの客入りだと奏者はかわいそうかも。

ヴェルターヴォ・カルテット
ハイドン弦楽四重奏曲第63番 ハ長調 op.64-1
ニルス・ヘンリク・アスハイム:ブロークン・ライン(2004)
グリーグ弦楽四重奏曲 ト短調 op.27
at 津田ホール

冒頭のハイドンは・・・ううん? こんなにゆるくていいのかしら、みたいな。個人的にはもっとエッジのたってる演奏を期待したのだが。
中プロの現代音楽は、冒頭部分ですごく印象的な響きがして「へぇー」と思ったんだが、進むにつれて飽きてきた(笑)作品としてはイマイチなんでしょうな。


そんなわけで「うーむ、これはムダ銭か」と不安になったのだが、休憩後のグリーグは素晴らしかった。
ママさんパワー炸裂な熱い演奏、でも、しめるところはきっちりしめてる。来日公演のたびに演奏しているらしく、完全に自分たちの手中におさめている感じ。
グリーグってちゃんと聴いたことなかったんだが、あんなにシンフォニックな曲だったのね。


残念だったのは、ケータイの着メロを鳴らしたバカモノがいたこと、しかもフィナーレの主部に入る直前の静寂を楽しむべきバッドタイミングで。
オジサン、切腹してください。


アンコールは小品2曲、これで終演は20時40分過ぎ。


全体的に、みんな笑顔で楽しんで弾いてるのは吉。
ノルウェーで愛されているクァルテットだというのも、なんとなくわかるような気はする。


ところで、曲によって1stと2ndを交替するのはもはや主流なんですか。
びよらもチェンジって団体もあるみたいだし。
そのうちチェロも含めて全部とっかえひっかえ、なぁんてのも出てくるのか?
びよらすらまともに弾けないおいらには到底考えられん。って、それができるのがプロというのか。