ルールはさっぱりわからないけど

将棋指し、棋士というものの生態に興味がある。
サラリーマンと違って、己の知力だけが頼りの、精神的にギリギリな勝負を生業としている人って、普段どんな生活をしてるんだろう?
最近は多くの棋士が個人ブログを持っているので、毎日巡回して楽しんでいる。
棋譜や解説を見ても意味はさっぱりわからないけど、駒の動かし方と、なんとなーくな戦法・棋風くらいはわかるようになったよ。この際、知的訓練も兼ねて、一からちゃんと教わろうかしら。


そんなおいらがいちばん好きな棋士が渡辺竜王だ。
きっかけは4年前の「トップランナー」。当時20歳で初タイトル獲得、しかもすでに結婚してて子持ちって誰よ、なんてたいへんミーハーなものだったが、それ以来ずっと密かに応援してきた。
競馬好きで、子煩悩で、強気なところも弱いところも正直に見せてくれちゃうオープンな人間性。タイトルホルダーとしての責任、使命感なども十分心得ていて、ファンのためにほぼ毎日ブログを更新してくれる。竜王&早指し戦以外のタイトルに縁がないところはご愛嬌。


そんなわけで、今年の竜王戦七番勝負はハラハラドキドキ。とくに第四局以降は仕事を辞めたあと=時間に融通が利くようになったため、ずっとネットでリアルタイム観戦してたのだった。
昨日は私用で外出していたが、それでも携帯からずっと戦況をチェックしまくってたよ(ごめんね>U嬢)。
おめでとう、「初代永世竜王」。あなたには、竜王という肩書きがいちばん似合ってる。いつかは名人位も手に届くのだろうけど、少なくとも、他のタイトルを取るまでは防衛し続けていてほしい。


世論は圧倒的に羽生永世七冠誕生を期待してたのだろうが、それだけは勘弁してほしいと思ってた。
羽生さんは嫌いじゃないし、むしろすばらしい人だと思っているけれど、いいじゃん、今年は晴れて永世名人資格取れたのだし。
圧倒的に強かったり、存在として巨大すぎるものに対して、どこか偏屈になってしまうB型人間。


ところで、将棋の世界では「羽生世代」という言葉があるように、タイトルホルダー・A級棋士は38〜39歳の人ばかり。
でも、この世代って、サラリーマン世界では、バブル期にのほほんと新卒入社して、その後テキトーに仕事してきて、今じゃ「なんだかなー」な扱いをされている人が多いよね。
・・・え、何が言いたいのかって? それはもちろんヒミツですが(爆)


おいらは、バブル経済の恩恵も受けず、就職活動は超氷河期の真っ只中、「76世代」にも「55年の会」にも属せず、制服のミニスカート+ルーズソックスという流行もビミョーにスルー・・・とまぁ、何においても途半端な世代。
だからこそ、常に「孤高のヒーロー」を渇望しているのかもしれない。