<弁天百暇堂>vol.4終了

過去の空白を取り戻すかのごとく(?)、今年は2回開催。<弁天>に始まり<弁天>に終わった1年、みたいな?


今だから白状するけど、前回のvol.3で自分のベストにほぼ近い演奏をしてしまったため、自分的に同じorそれ以上のクオリティとモチベーションで臨めるか、というのがありまして。
だから、昔から苦手意識の強いシューベルトに、ソロとしてのクオリティも求められるブラームスと、自分的にチャレンジを強いられる(笑)2曲がチョイスされたのは、ある意味よかったのかもしれない。


…と、ここまで書いて思い出したんだが、そもそも<弁天>を始めたきっかけって、室内楽仲間を増やすことと、いろんなタイプの曲にチャレンジすることだったはず。
「自分の演奏スタイルは、独墺モノより近代英仏系のほうがハマる」ということがわかってからは得意分野を並べがちになってたけど、チャレンジ精神は忘れちゃいけませんな。


今回は、自分が云々というより、出演したみんなが楽しんでくれたのがうれしかった。
初参加の方々も、これを機に常連になってもらいたいなぁ。


以下、個人的な反省というかなんというか。


ブラームスのop.91、歌パートをアングレで。木管+びよら+ピアノって編成の曲は7年前のvol.0でもやったんだが、あの時は座って弾いたんだよね。目線が変わるだけで、こんなにミョーな緊張をするものかと。しかも譜面を忘れて入場するというヘマもやらかし、緊張さらに倍!みたいな。
いい感じで気持ちが高まっているときって普段の3倍頭がまわる(集中力が高くなる)けど、悪い感じに緊張すると、狙ってたはずのことが3分の1もできなくなるもんですね。練習では外すことのなかった音形とか、全部ビミョーに外してしまったのが心残り。
まぁ、それでも、大崩れしなくなったのは経験のタマモノってことにしておくか(爆)


メインの「鱒」は、技術云々というより(いや、技術だって必要だけど)、どうやって聴かせるべきかというのがすごく難しかった。
今回は<弁天>史上初めて、プロの方のレッスンを受けた。おいらは「自分たちの演奏は自分たちで作るもの」というポリシーなんだが、考え抜いたうえで第三者の助言をもらうのは悪くないね。H氏と、紹介してくれたF君に感謝。
自分の出来については…実は、正直よくわからんのです。どうしても「シューベルトは苦手」というフィルターがかかってしまうから。アンサンブル自体はとても楽しかったし、多少冷静なほうが破綻しなくてすむのかもしれないけど、もう少しだけはっちゃける瞬間をつくってもよかったのかなー、とか。まだ位置づけができてないんだよね。