メジゾリ本番終了

弦楽(+チェンバロ)のみでの活動となった3年目のシーズン。
期せずして弦楽合奏の醍醐味を味わえることになり、とても楽しみだった。
ホルベルクは一度弾いてみたかったし、ヴィヴァルディの四季全曲なんてめったにないし。


その一方で。
「ゾリステンという名前の団体に属している以上、何かひとつくらいソロをとるくらいの気概がないといかん」
という思いを抱き続けていたおいらは、今回初めて「ソリスト」パートを頂戴した。
BWV.1048の1stって、ソロというのか?」というお言葉はあろうが、取っ掛かりとしてはちょうどよい教材だったかと。


しかし、結果は玉砕に近いものでして。
致命的な何かをやらかしたわけじゃないし、自分としては一所懸命やったつもりだけど、理想には程遠いというか。
偏愛曲もそうだけど、過去に何べんも弾いた(注:1stは3回目、トータルで5回目)というのに、満足しきれないんだよな…まぁ、特にバッハってのはそういう存在なのかもしれないけど。


傲慢かもしれないが、おいらのアンサンブル能力は、各所で一定の評価をいただけてると思うのだ。
だからこそ、ソロの力というか、自分の演奏技術を底上げしなければ…と、演奏会のたびに痛感する。
ただ、実はソロ自体にあまり興味関心がないというところが、本気になりきれない原因なんだろうな。


あとの2曲は楽しく弾きましたよ。
もっとも、四季のソリストを直接指導した先生方はかなり苦労したらしい。どうせなら4曲とも1人のソリストでやったほうが楽だって(打ち上げで相当こぼしていた>爆)
それでも、団員からソリストを4名たてられるってことはすごいことだよね。


最後に、ちょっと考えたこと。
音楽監督の意向により、今回のアンコールは例の「アリア」だった。
これ、あの日以来何度も耳にしてるし、今だから言うけど正直「またこれかい」とも思った。
ただ、音楽を生業にしている方はこういうことでしか意思表示できないのだろうなと考えると、なかなか辛いものだな…とも。
はやく、直接的な目的から離れて演奏できる時が来てほしいものだ。