バッハ修行の道

これまで、首謀者として、ヴィオラアンサンブル主体のイベントをあれこれプロデュースしてきた。

2003年
ネット公募による総勢15名で、ヴィヴァルディからヴィラ=ロボスまで
2004年
前年イベント出演者の有志で、前半はヴィオラのみ、後半はチェロ&ベースを加えた曲の数々を
2009年
Gオケびよらセクション有志で、オール・バロック・プログラム


こんなに自主公演を行ってるアマチュアびよりすとは、日本でおいらただ1人じゃないか。
題して「軟式ヴィオラスペース」。
よって、これからは「軟式ヴィオラスペースのドン」と呼んでくれたまえ(爆)


だが、正直なことを言えば、ヴィオラアンサンブル自体への愛はあんまりないのですよ。
基本、びよりすとはアンサンブルの「つなぎ」を担う人。逆にいえば音楽の骨格を作る人ではないので、そんな参謀ばかりが揃っても、演奏として成立しにくいというのがおいらの持論。
それに、遊びでやるならともかく、公開演奏会に耐えうるレベルの曲が少ない。実際、2009年の回は、過去2回の曲をほぼ使いまわしてる。
まぁ、このジャンルなら、ぶっちゃけ「ヴラニツキ、ヴァインツィール、ボーウェンの3曲あれば十分じゃね?」みたいな。


…なんだが、バカだなぁおいら、またひらめいちゃったんですよ。


昨年2月のエントリーでこの企画のことを暗示しているが、アイデアが浮かんだのはその約1ヶ月前。
偏愛曲に限らずバッハは好きなので、オールバッハの演奏会をやってみたいという野望は持っていた。ただ、今回ヴィオラアンサンブルという形態を選択したのは、ここ数年で魅力的なびよりすととの出会いがたくさんあったのが大きい。


それにしても、世の中にはいろんな編曲譜が転がっているものだ。企画が企画なだけに、今回は演奏曲の半分程度は自分で編曲することも覚悟してたんだが…
最終的に自分で新たに編曲したのは1曲、別所で演奏経験がある知人編曲のものを1曲借用、あとは無料公開譜や購入譜でまかなうことができた。
とくにお世話になったのはこのサイト。たくさんアップされてるので、アンサンブル企画を検討されてる方は覗いてみては?

Score Exchange
http://www.scoreexchange.com/


そんなわけで、今はこれの練習や準備に多くの時間を割いているという。
好きな曲を信頼のおける仲間と弾けるのは、やっぱり楽しい。
そして、バッハが残した音楽の可能性の大きさ(&難しさ)に改めて感嘆する今日この頃。


よほど何か思いつかない限り、軟式ヴィオラスペース・シリーズはこれで打ち止めかなー。
なので、お時間の取れる方は、ぜひ四ツ谷に足を運んでいただけたら。