決断が迫られている

実は明日が解禁日(?)なんだが、関係者は誰も読んでないはずなので、はっきり書いてしまおう。


うちの事務所は、年内で人員整理することになった。
P/L上はそこそこなのだが、とにかくいつキャッシュアウトしてもおかしくない状態なのだそうで。
年内に契約社員は全員クビ、正社員も現在の人数から3割減らすべく、早期退職希望を募ることに。募集期間は2週間。


「こんな零細企業、希望募ったら全員手を挙げるんじゃね?」とか「辞められたら困る人はどうすんの?」とか思うんだが、法律上、いきなり肩叩きをするわけにはいかんのだそうで(定員割れをしたとき、はじめて肩叩きができる)。
当然、経営陣の頭のなかには肩叩きリストがあるんだろうが、その通りに手を挙げてくれるかどうかはわからない。また、「やめられたら困る人」に対しては、慰留はできても残留強制はできないんだとさ。


どうしてこんな事態になったのかってのは、いまさらおいらが言及することもない。


では、強制できないとはいえ、「やめられたら困る人」とは誰なのか。
事務所としては誰に「やめてもらいたい」のか。


#以下は本当にブラックな話なので、見たくない人は見ないこと。




「各部署とも均等に、人員を3分の1ずつ減らす」ということになっているが、うちの部は状況が違う。
社長曰く、「考える部署」を吸収したうえで、3人にするのが理想だという。
現在のうちの部は、自分も含めて5人。「考える部署」は2人。つまり、3分の1ではなく半分以上がクビだ。
はたして、おいらはどちらに属しているのだろうか。


「考える部署」から吸収される人のなかには、他でもない、元ボスも含まれる。
どう考えても、元ボスとおいらはポジションがかぶる。
キャッシュ不足=外注に出せない状況を考えたら、デザイナーを全員切るわけにはいかない。給料が安い人(=デザイナー)を2人切るより、高い人(=ディレクター)を1人切るほうが事務所のためという考えもあるだろう。
そうなると、切られるのは元ボスか、おいらか・・・ってことになるし、実際そうなるという通達も受けている。


ポジションは同じだが、メインの領域はちょっと違う。
受託も含めた商品ラインナップの整備なら自分。サイト再構築も含めたプル営業展開なら元ボス。
今の事務所が抱えるミッション&優先順位を考えたら、おいらは明らかに分が悪い。


一方で、もしおいらが残留するのなら、元ボスの下なんてもう勘弁だし、だからとて元ボスの上?はもっとやりにくい。
元ボスと一緒に残留なんて、自分的には「ありえない」。
自分が残留するなら、部下Sと部下Kに、2人が無理ならせめて1人には残ってもらいたい。


おそらく事務所内でいちばん高給取りな元ボス@在籍10年が、ホイと手を挙げるとは考えにくい。
おいらはどうする?
とりあえず、手を挙げてみて、駆け引きしてみる?
でも、そこで慰留されなかったら就職活動だよ?
いつまでも若いつもりでいたけど、おいらもそれなりに歳食ってるよ?


信頼できるメンバーと一緒に、もう1回がんばろうと思えるか。ここでモノを作り続けられるかどうか。
おいらの進退決断はこの2点にかかっている。
いろいろ情報収集しつつ、外部の人にも相談しながら、自分にとってベストな選択ができるようにしたいのだが。