「本流」という意識

某コンペに応募していた自社製品が、奨励賞を受賞した。
本賞は逃したが、うちの会社が、そして自分が初めて仕事でもらった公的勲章なので、誇りにしてもいいのかなと。


以前勤めていた制作会社では、こんな思いはできなかった。


当時の流行りはシステムも含めたWEBサイトの構築、でも、自分はCD-ROMの案件がメイン。
1週間会社に泊まり込みもザラで、気がつけば半年で10kgも体重が落ちていた。
しかし給料では全く評価されず、社内体制的にも明らかにフォローされてないことが見え見え。
実際、CD-ROMの仕事は、手間もコストもかかるわりに、利益があがらない。
ああ、自分は傍流なんだと悟った瞬間、部の定例会議に出席するのをやめた。


確かに、当時の自分は、メインストリームの仕事を任せるに足らない人間だったかもしれない。
でも、仕事に真剣だったからこそ、その待遇が哀しかったわけで。


アウトロー宣言した3ヶ月後、その仕事が納品できるメドがたったことを見届けて、辞表を出した。


あれから7年。
傍流時代に得たノウハウは礎となり、今の会社でおおいに活用させてもらっている。
そして、なによりも、本流の仕事を任されているという自覚。
これが、ブツクサ言いつつもやめられない理由のひとつ。


表彰式は来月1日。胸を張って臨もう。