Gオケ定演終了

・・・えーと、実はこれ書いてるの、2ヶ月以上たってからなもので、かなりうろ覚えというか、半分忘れてる(汗)
ただ、当日の演奏には比較的満足してた、ということは確かに覚えてる。


団内からも団外=お客様からも、ブルックナーのリクエストってけっこうあって。
Gオケ的には14年ぶりだっけ?(おいらも11年在籍してるのに、ここでブルックナー弾くのは初めてだった)
ブルックナーができない理由っていろいろあって、もちろん編成や楽器の制約ってのも大きくて、でもいちばんの理由はやっぱり「フツーにやってもサマにならない」ってことに尽きると思う。


最近は「マーラーばっかりやってブルックナーやらないのは片手落ち」みたいな声もあったけど、マーラーはオーケストラのことを熟知してるから、譜面通り音を並べるとそれなりに響くんですよ。
もちろん譜面通り並べることだって難しいけど、やった分だけ努力は報われる。
加えて、最近はいろいろ世知辛いもんだから、自分の人生や生活に重ね合わせて共感して演奏できるという人も多いだろう。
(もっとも、個人的には、そんな音楽ばかりに付き合うのは苦手・・・ってことは明言しておこうっと)


一方のブルックナーは、オルガン発想だし、そもそも対象が人間界じゃないですから。相手が神というか宇宙というか、完全にアッチの世界にいっちゃった人だよなー。
だから、ギャップを埋め合わせるための(普段使わない)想像力と、それを音楽として再構築する創造力が必要。
エストロが描く設計図の確かさ&丁寧なご指導というのがあってこそとはいえ、実際に音にする側がそのへんのことに真摯に向き合えないと、ただ長くてドヨーンとしただけの演奏になってしまう。
あと、普段弾かない=#や♭が多い調性が頻発するんで、単純にユニゾンがあわないという根本的な問題もあったりする・・・ユニゾンだらけなのに!


ただ、自分がどうのこうのというのはさておき、みんながこの曲を大事にやっていこうというか、そういうベクトルがシーズンを通して比較的分散されなかったのが大きいのかなと。
うちのパートだけみても、出席率が格段にあがったメンバーをはじめ、練習に取り組む姿勢がそれまでと変わってきたな、と感じることが多かったし。
いいタイミングでブルックナーに取り組めたというか、ブルックナーだからみんなが集中したのかはわからないけど。


前プロのティルにしても、10年前にはこんな曲を定演でやるなんて考えられなかったよなぁ。


願わくば、このいい流れが次回、次々回と続いていってくれたら・・・
でも、結局は選曲に左右されちゃうのかもね。
うちのメンバー、けっこうゲンキンな輩ばかりだし(爆)