爺と娘

ちょっとしたご縁があって、新作ヴィオラを借用した。


知人のばよ弾きが「びよらでも弾いてみようかな」と思い、リュータイオ(女性。ここでは名前を伏せるが、著名な方である)に新作を発注したのが20年前。
しかし、ハ音記号が読めないという理由により(爆)、そのヴィオラはほとんど弾かれることなく、20年放置されていたという。ああ、もったいない!




まだちゃんと計測してないが、胴長41cmくらいだろうか胴長は40cm。そして、かなり厚い。グラマーな姉ちゃん?
チビで寸胴なパウル爺と並べてみると、シェイプの違いがはっきりわかるかと。


クレモナ派ってことなんで、イタリアンな名前のほうがいいのかな。
あ、でも借り物の楽器だから、勝手にあだ名を付けたらアレか。
てなわけで、とりあえず、ここでは単に「娘」と呼ぶことにする。


肝心の音はというと、20年放置されていたわりにはスコーンと鳴るし、パワーもありそう。だが、弦によって発音にバラつきがあり、まだまだ箱入り娘といった趣。お弟子さんの工房が都内にあるそうなので、おいおい調整に出さないと。


ひとまず、メジゾリの室内楽(5月)&本公演(10月)で娘を使ってみる予定。


もちろん、パウル爺(こちらはミッテンヴァルト産)にも並行してがんばってもらいますから。肩当ても(遅ればせながら)新調したし。
びよら始めて2年目からずっと付き合ってる爺、このやわらかくてきれいな響きはやっぱり捨てられない!