バッハ修行、いったん終了

今年のメジゾリ室内楽演奏会は、休憩10分挟んで計4時間(!)というトンデモ・コンサート。
最初から最後までお付き合いいただいたお客様には、心よりお疲れさまでしたとお伝えしたい(笑)


おいらは3年連続3回目のエントリーで、2曲乗せたのは初めて。


3声のシンフォニアより(1〜3、6、9、14&15番)

顔に似合わず(失礼)美麗な音を出す団長O氏&運営事務を一手に引き受けている健気なM嬢とのトリオで、室内楽は初手合い。
選曲の段階で団長からは「ゴルトベルク変奏曲やらない?」とリクエストされたが、モウレツに固辞(笑)いやだって、おいらのなかでは「絶対手をつけてはいけない曲リスト」の上位にランクされてるんだもん。
…だからといって、このシンフォニアが身の丈相応か、というのは別の話。
本番はちょっと安定しなかったというか、あれこれ事故が多すぎた。それで自分も含め、悪い流れを引きずっちゃったのが残念。ポリフォニーの音楽で、1声部でも落っこちると辛いね。来年は別の曲でリベンジかな。


BWV.998再戦

リベンジという目的もあったけど、実はメジゾリのみんなに聴いてもらいたかった、というのがエントリーの大きな理由。自称メジゾリ・イロモノ担当(笑)としての存在感はアピールできたかな?
2月の演奏からは、最終楽章以外の解釈を一部変更。あとは、フィンガリングを中心にさらい直し。この作業がいちばん辛かった…
トータルでは約半年練習を積んだ成果もあって、上手い下手ではなく、演奏内容&好き嫌いを問えるレベルまではもっていけたかと。細かいミスは今回のほうがあったかもなんだが、緩急は前回よりうまくつけられたと思うし。


ただ、娘を室内楽&ソロで使うにはやっぱり時期尚早だったよなー。とくに広い会場で弾くと、響きの伸びが全然。
みんなは関係者だから「(3月末から比べて)ずいぶん鳴るようになった」と言ってくれたけど…


個人的に心残りはあるものの、これにて、昨年末から続いていた「私的バッハ修行シーズン」はいったん終了。


他の曲はほとんど聞けなかったが、ステリハをかいつまんで覗いた感じでは、えらいハイレベルだなぁという。友情出演された方々も含め、メジゾリはタレント揃いってことなんだろう。
とくにワカモノたちよ、なんでハルヴォルセンとかルクレールとか、みんなサラサラと弾いてしまうかねぇ。
でも、全員合奏になったときに、そのポテンシャルが「掛け算」効果にならないのはなぜなんだろう、というもどかしさも…今年の本シーズンでは、そういう殻から脱却できるだろうか。